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開催報告

都医学研 夏のセミナー 「臨床教育コース・神経病理ハンズオン」
(平成29年7月24日~27日開催)

神経病理解析室 技術研究員小島 利香

夏のセミナー「臨床教育コース・神経病理ハンズオン」

平成29年7月24日から27日までの4日間、恒例の夏のセミナー・神経病理ハンズオンを行いました。

今年は病理2名、法医学2名、神経内科3名、精神神経科2名で、比較的若手の初学者の方が参加されました。内部講師は解析室の新井信隆副所長が務め、4日間を通して様々な症例の講義や、標本観察のレクチャーを行いました。初日は実習前に解析室スタッフの私と関絵里香技術研究員がそれぞれデジタルパソロジー総論と、各種染色法と正常像についての講義を行いました。2日目以降は外部から特別講師をお招きし、各専門分野の講義をお願いしています。2日目は埼玉医科大学病理学の石澤圭介先生にアルツハイマー病、タウオパチー、運動ニューロン疾患、前頭側頭葉変性症について、濃密なレクチャーをしていただきました。3日目は大分大学小児科の宮原弘明先生に脳の発生プロセスや、各段階での障害における表現形の形成異常病変について包括的なレクチャーと標本解説をしていただきました。最終日は毎年、防衛医科大学法医学講座の原田一樹先生に来ていただき、頭部外傷についてレクチャーをしていただいています。受講者は空き時間などに興味のある標本を熱心に観察し、講師にも積極的に質問していました。このセミナーの特徴でもあるバーチャルスライドを搭載したデジタル教材は、セミナー終了後も自宅のパソコンなどから閲覧出来るようになっていますので、セミナーの復習にお役立て頂ければ幸いです。

最後になりましたが、受講者の皆様、講師の皆様、また、マルチモニターの会場設営を全面的に担当していただいている植木さん、八木さんに感謝申し上げます。

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