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Oct. 2017 No.027
神経細胞分化プロジェクトリーダー岡戸 晴生
今年も夏のセミナーを開催しました。マウスを用いた、神経系への遺伝子導入技術の実習です。内容は、脳の初代神経培養法、子宮内エレクトロポレーション法、アデノ随伴ウイルス作製法に加え、今年から、脳(海馬)へのウイルス微量注入法の四つです。神経系に外来遺伝子を導入することで、神経系での遺伝子の機能や脳の働き方を明らかにすることができます。参加者は4名で、企業の創薬研究者、大学の痛みに関する研究者、大学助教(神経内科医)、薬学大学院生です。こちらは、岡戸、平井、田中、高沢、神嵜が対応しました。子宮内エレクトロポレーション法では、子宮内の胎児の扱いに習熟を要するため、初めてのことで大変かと思いましたが、皆さん熱心に取り組んでいただきました。各人の研究テーマに関して話し合う機会もあり、私にはとても楽しく有意義でした。こちらの不手際もありましたが、本セミナーが、参加者に将来少しでも役立つことを願っています。