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2019年度 医学研セミナー

大脳皮質の経験や学習に依存した機能構築メカニズム

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演者 吉村 由美子
自然科学研究機構 生理学研究所(教授)
会場 東京都医学総合研究所 2BC会議室
日時 2019年12月17日(火) 16:00〜
世話人 丸山 千秋
神経回路形成プロジェクトリーダー
参加自由 詳細は下記問合せ先まで
お問い合わせ 研究推進課 普及広報係
電話 03-5316-3109

講演要旨

脳機能の発現に必要な神経回路は、胎生期から生後間もない時期に遺伝的プログラムにより大まかに形成され、その後、経験や学習に依存して柔軟に再構築される。このプロセスを経て、生まれ育った環境に適した機能が獲得される。大脳皮質において胎生期に同じ神経前駆細胞から発生したニューロンは、生後に選択的に神経結合することが報告されている。我々は、マウス大脳皮質バレル野4層において、細胞系譜が同じであるクローン細胞ペアは、非クローン細胞ペアに比べて、高い割合で双方向性結合を形成していることを報告した。本セミナーの前半では、この細胞系譜に依存した神経結合形成には生後の感覚経験が重要であることを示す結果を紹介し、遺伝的プログラムと活動依存的メカニズムの相互作用について議論したい。また、セミナーの後半は、ラット一次視覚野において、視覚弁別課題の学習後に出現した視覚反応特性について紹介する。弁別課題中に高コントラストよりも低コントラストの視覚刺激に強く反応するニューロンを見出しており、その機能的役割についての解析結果を報告する。

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