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開催報告

東京都科学技術週間
「Tokyoふしぎ祭(サイ)エンス2016」

東京都では4月の全国の「科学技術週間」にあわせて、小中学生を対象に「Tokyoふしぎ祭(サイ)エンス」と名付けたイベントを毎年行っています。今年は4月23、24日の 2日間にわたり、お台場「日本科学未来館」で開催されました。東京都医学総合研究所では、「脳のはたらきと遺伝子DNA」と題し、3つの体験教室を行いました。

「チャレンジ!DNAを取り出してみよう」の体験では、まず身近な家庭の台所器具を使って、バナナから簡単にDNAを取り出す実演を見学しました。その後、実際にタラ 白子からDNAを抽出する実験に挑戦しました。子供たちは白衣と実験ゴム手袋を着用して実際の研究者の気分で、DNAのエタノール沈殿にチャレンジしました。最後は、みんな成功の記念のプリクラ写真に笑顔でおさまりました。

「体験しよう脳の世界!」のコーナーでは、パソコンボタンの早押し実験で前頭葉の認知機能に時間がかかってしまうことや、静止図形が動いて見えるようないろいろな錯視体験を通じ「脳のはたらき」を学びました。また、脳の模型や顕微鏡を用いて実際の脳神経細胞を観察して、「脳のつくり」も体験しました。たくさんの脳の神秘と不思議を前 に、親子の驚きの声が聞かれました。お土産として、家で工作することができる脳のペーパークラフトがプレゼントされました。

「遺伝子ってなあに?」のコーナーでは、遺伝子が親から子に伝わること、DNA塩基が対を作って二重らせんを構成することを学び、実際、DNAビーズストラップの工作を行いました。小さなカラービーズを材料にし、細かい作業に黙々と集中して完成させたストラップは、その達成感でひときわキラキラ輝いたはずです。

これらのイベントは2日間、朝から夕方まで数回、1回がいずれも十数名を越える参加者の繰り返しであわただしいスケジュールとなり、研究所スタッフは息つく暇もありま せんでした。特に、このイベントのために協力いただいたリサーチアシスタントをはじめとする多くの所員の大奮闘のおかげで、当研究所ブースへの来場者は500名超にもなりました。

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