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開催報告

第24回サイエンスカフェin上北沢(平成29年3月5日実施)
「目の病気になったらどうなる?どう見える?」

視覚病態プロジェクト プロジェクトリーダー原田 高幸

第24回目となったサイエンスカフェは、目の病気をテーマに開催しました。まずは年齢や性別に関わらず、誰にでも関係するドライアイとアレルギー性結膜炎を取り上げました。ドライアイは涙の量の不足などにより目の表面に傷が生じる病気で、パソコンの使用時間が長い皆さんは要注意です。説明後、実際にスタッフの涙の量を検査したところ、1人にドライアイが見つかりました。アレルギー性結膜炎についても、簡易キットを使ったアレルギー検査の実演を行いました。

次に、加齢による目の病気として、白内障と緑内障の説明を行いました。白内障は水晶体が混濁し、透明性が失われる病気です。一方、緑内障では眼圧上昇などにより視神経が障害され、見える範囲(視野)が欠けてきますが、少しずつ進行するので自覚が難しい病気です。そのせいもあり、緑内障は日本で最大の失明原因で、全体の4分の1を占めています。説明後は聴講者に「白内障メガネ」を掛けてもらうなどして、白内障や緑内障の見え方を体験していただきました。

「病気になった時の見え方や検査法を体験できて良かった」「ピアノ演奏が素晴らしかった」という声が多数寄せられ、また終了後も熱心な聴講者から質問が続くなど、充実した講演会となりました。多くの関係者の皆さんに感謝申し上げます。

サイエンスカフェin上北沢
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