HOME広報活動刊行物 > July 2017 No.026

開催報告

第1回都医学研 都民講座 (平成29年4月26日実施)

認知症・高次脳機能研究分野 分野長長谷川 成人

4月26日(水)、順天堂大学大学院 認知症診断・予防・治療学講座 先任准教授 本井ゆみ子先生を講師にお迎えし、平成29年度第1回都民講座を当研究所において開催しました。

今回の講演は、「認知症-予防も備えもしましょう-」というタイトルで、前半に、認知症は加齢とともに発症の割合が増加し、85歳以上になると30%もの方が症状を呈すること、日本では2020年に患者が600万人にまで増加すると推計されていることの他に、認知症の前段階である軽度認知機能障害の段階では、進行を予防することで回復が可能であることなどをお話いただきました。

また、認知症の種類には、アルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭葉型、血管性認知症などの種類があること、またそれぞれの認知症がどのような症状を示すのか、さらには実際の認知症外来でどのような検査を行うのかなどについてお話されました。

「後半は、認知症にならないための予防や備えとして、適度な運動、バランスのとれた食事、控えめな飲酒、禁煙、ストレスをためないことなどの生活習慣が大事であり、さらに興味と好奇心と生きがいを持ち続けることが大切であることなどをお話いただきました。聴講者のみなさんは熱心に聴き入っていました。

講演後の質問では、実際の患者をもつ家族がどのように対応するのがよいかなどの具体的な内容のものが多く、すぐにでも役立つ内容のものであったと思います。

講演終了後、希望者を対象に、6グループに分かれ、研究室を見学して頂きました。「普段見ることのできない研究室が見学できてよかった。」等のお話があり、大変満足して頂いたように思います。

第1回 都民講座 「認知症-予防も備えもしましょう-」
ページの先頭へ