HOME広報活動刊行物 > July 2013 No.010

開催報告

東京都医学総合研究所は都民の皆様向けに年8回ほど講演会を行っており、当研究所の研究成果の一端や関連する最新情報などを分かりやすくお伝えしていきます。今号では今年度の第1回の開催報告をいたします。今後の予定は当研究所ホームページの催し物のコーナーをご覧ください。

第1回都民講座 「脳形成異常の診断・研究の最前線」

・臨床から「セカンドオピニオンの役割」山形大学医学部附属病院 講師加藤 光広


・基礎から「脳はどのようにできるのか?」東京都医学総合研究所 研究員丸山 千秋

平成25年4月26日、都医学研の講堂におきまして平成25年度第1回都医学研都民講座が開催されました。脳形成異常の診断・研究の最前線と題しまして、基礎と臨床の両面から、最新の研究成果を判り易く解説しました。

基礎の観点からは、医学研の丸山千秋研究員が、脳はどのようにできるのか?という副題に従い、脳が発達する過程において神経細胞がどのように脳内で動いて大人の脳になってゆくのか、培養実験の動画も交えながら講演をしました。

写真1

臨床の面からは、山形大学小児科講師であられる加藤光広先生にご登壇いただき、脳形成異常の遺伝子解析の最新研究の進捗をご披露していただきました。加藤先生はこの分野での世界的リーダーであり、稀な疾患でも正しい診断がなされるためのセカンドピニオンの役割と重要性について、熱心に語っていただきました。

写真2

ご来場の皆様からのご質問なども多く寄せられ、有意義で活発な質疑応答が行われました。終了後には、ご希望者に研究所内を見学していただき、様々な研究活動の現場の様子を実体験していただきました。

(副所長・脳病理標本リサーチセンター統括マネージャー 新井 信隆)

ページの先頭へ