HOME広報活動刊行物 > July 2013 No.010

開催報告

東京都科学技術週間「Tokyoふしぎ祭(サイ)エンス2013」

東京都では4月の「全国科学技術週間」にあわせて、小中学生を対象に「Tokyoふしぎ祭エンス」と名付けたイベントを毎年行っています。今年は4月20、21日の2日間にわたり、お台場「日本科学未来館」で開催されました。東京都医学総合研究所では、「君にはDNAがみえたかな、遺伝子をとりだす、遺伝子をしらべる」と題し、4つの体験展示を行いました。

「細胞からDNAをとりだしてみよう」の実験教室では、子供たちが白衣とゴム手袋を着用して、ニワトリの肝臓からDNAを抽出する実験に挑戦しました。最後にアルコールを加え、実際DNAの線維が現れると、子供たちの満足そうな笑みがあふれました。また、「自分の遺伝子はどうなっているんだろう」のコーナーではアルコールパッチテストを行い、酔っぱらいの遺伝子であるALDH2の遺伝子が親子を通して伝わっていくことを学びました。「なんにでも変化するiPS細胞」のショートトークのコーナーでは、昨年の山中先生のノーベル賞受賞もあって、来場者は熱心に耳を傾けていました。さらに、「DNAストラップ工作教室」では、ビーズを二重らせん構造に組立てる細かい作業に真剣に取り組みました。

このイベントは例年1日のところ今年は2日間となり、また、いずれの体験展示も1回が十名を越える定員で短時間の繰り返しのため、研究所スタッフは待ったなしの大活躍となりました。特に、このイベントのために協力をいただいたリサーチアシスタントを中心とする所員の大奮闘のおかげで、当研究所ブースへの来場者は800名を越えることができました。

写真1

(基盤技術研究センター 山本 明広)

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