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April 2018 No.029
カルパインプロジェクトリーダー小野 弥子
主席研究員秦 勝志
主任研究員大内 史子
当研究所の生体分子先端研究分野長兼カルパインプロジェクトリーダーの反町洋之先生が2018年1月6日にご逝去されました(享年54歳)。
反町先生が旅立たれた後、様々な先生方からご指導・ご支援頂いています。そのような環境に感謝しつつ、反町先生はお手本となる姿を見せてくださっていたことに思い至っております。反町先生は、プロジェクト運営において細かな規則を設けないかわりに、一貫した流儀(「ここを外してはいけない!」と、襟を正すようなポイント)を実践なさっていました。また、サイエンス・研究に関する言葉の明瞭さ、疑問への取り組み方や思考のダイナミックさで、常々私達に刺激を与えて下さっていました。
反町先生は、プロジェクト運営以外にも、カルパイン研究の第一人者として国内外で研究の発展や人材育成にご尽力され、多くの研究者からの共同研究の申し入れに快く対応されていました。カルパイン研究者の国際的で活発な交流の場であるカルパインミーティング(米国実験生物学会連合(FASEB)後援)では開催のたびにリーダーシップを発揮され、そこで見いだした新規参加者を、次回開催時には世話役という重責に据えることも多々ありました。このような長年にわたる業績が認められ、2016年開催のミーティングでは特別功労賞を受賞されました(下図)。
今後は、反町先生がこれまで築いて下さったカルパイン研究をさらに発展できるよう、私達が一丸となって取り組んでいく所存です。
これまでの御指導に感謝すると共に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。