2017年3月23日
「ショウジョウバエ微小脳による記憶回路動作機構の分子生理学的解析」により、齊藤 実 参事研究員が第19回時実利彦記念賞を受賞が決まりました。
時実利彦博士(1909-1973)は東京大学脳研究施設の初代教授として、のちに全国各地で活躍された多くの脳生理学者を育てられました。また京都大学霊長類研究所をはじめ各大学の脳研究拠点設立への協力、科学研究費脳特定研究の企画発足、岩波新書「脳の話」をはじめとする多数の啓蒙書の執筆などで、わが国初期の脳研究の育成発展にご尽力されました。
時実先生のご遺志をつがれ、わが国の脳研究のさらなる発展を願われたご夫人の時実 伸様が1989年、公益信託時実利彦記念脳研究助成基金を設立され、主な事業として毎年1名の研究者に時実利彦記念賞を贈呈しています。
今回学習記憶プロジェクト・プロジェクトリーダー・齊藤 実 研究員はショウジョウバエを用いて遺伝学的手法により学習記憶を担う遺伝子と神経回路の働きを解明してきた業績が評価され受賞が決まりました。
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