HOME広報活動刊行物 > January 2014 No.012

開催報告 青少年のための科学の祭典in小金井

細胞からDNAをとりだす実験教室 --青少年のための科学の祭典in小金井--

9月8日に「2013年青少年のための科学の祭典」が、小金井市の東京学芸大で開催されました。都医学研は今年初参加で、「君にはDNAがみえたかな~遺伝子DNAをとりだす」と題した実験教室を行いました。このイベントは、全国各地で開催されている「青少年のための科学の祭典」の一環の一つで、小金井市が後援する地域に根ざしたユニークな大会です。今年は8回目で参加ブース107、参加者も8000名を越える大きな大会となりました。

実験教室では、エッペンドルフチューブ中のタラ白子を材料に、細胞溶解液を加え加熱、室温に戻したのちエタノールを加えるとDNAが析出するというものです。実験の待ち時間には、研究所の遺伝子関連の研究についてパネルを用いて解説し、DNAがたいへん細く長い線維であること、含まれる遺伝子を研究してがんや神経細胞のしくみ、そして遺伝子改変のモデル動物から病気の原因をさぐる研究が紹介されました。途中にはクイズを入れるなど、遊びながら楽しく学ぶことできるよう工夫されています。チューブの底にDNAの線維が現れると、子ども達は得意そうな笑顔をみせていました。

祭典会場は4階建ての講義棟でしたが、来場者の園児や小学生、保護者でたいへん混み合いました。当研究所ブースも大勢の参加者(1回10名で8回)を迎えました。今回の実験教室は、特に所内のリサーチアシスタントの協力をいただき、また会場では高校生ボランティアのお手伝いもあり、イベントは成功裏に無事終えることができました。

(脳発達・神経再生研究分野 山形 要人)

図

「青少年のための科学の祭典」とは、理科や数学あるいは科学技術といった分野の実験や工作を一堂に集めて来場者に楽しんでもらうイベントです。
毎年7月末から8月初め、科学技術館で全国大会が開催されます。その他全国各地で“ブース”(お祭りの出店のような形状)、“ステージ”(たくさんの観客に対して、少数の説明者がいる形態)、“ワークショップ”(主に工作を限られた人数で十分な時間をかけて実施するもの)という実験演示形式のイベントなどが催されます。
詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ をご覧ください。

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