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開催報告

青少年のための科学の祭典 in 小金井 (平成28年10月9日実施)

実験教室 「DNAを取り出してみよう」

基盤技術研究センター山本 明廣

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「2016年青少年のための科学の祭典」 が、10月9日に小金井市の東京学芸大で開催されました。このイベントは、全国各地で開催されている同名のイベントの一環で、小金井市が後援する地域に根ざしたユニークな大会です。11回目にあたる今年は参加ブース104、参加者7,500名を越える大きな大会となりました。東京都医学総合研究所ブースでは、 「チャレンジ ! DNAを取り出してみよう」 と題してDNAの抽出実験教室を行い、大勢の園児や小学生の参加者を迎えました。

実験は、エンペンドルフチューブ中のタラ白子を材料に、細胞溶解液を加え加熱、その後の濾過溶液にエタノールを加えるとDNAが析出するというものです。実験の待ち時間にはスライドを用いて、研究所の遺伝子関連の研究について解説しました。DNAがたいへん細く長い線維であることを説明した後、DNAに含まれている遺伝子を研究してがんや神経細胞のしくみを調べ、さらに遺伝子改変のモデル動物から病気の原因をさぐる研究を紹介しました。途中にはクイズを入れるなど、遊びながら楽しく学ぶことができるよう工夫を凝らしました。チューブの底にDNAの線維が現れると、子ども達は得意そうな笑顔をみせて、記念のプリクラ写真におさまっていました。

今回の実験教室は、時間的に大変タイトなスケジュール (6回、各回10名) のなか、特に都立多摩科学技術高校の3名のボランティア生徒さんの献身的な協力もあって、イベントは成功裏に終えることができました。

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