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開催報告

第36回 サイエンスカフェ in 上北沢(2021年3月20日 開催)
「小児科医が教える人の体のしくみ」

こどもの脳プロジェクトリーダー佐久間 啓

3月20日(土)、第36回 サイエンスカフェ in 上北沢をオンラインで開催いたしました。私はこどもの脳の病気を研究しているわけですが、立場上医療従事者への講演を行う機会が多く、生涯教育への関わりは次第に深くなっています。また二児の父親として、小学生に人の体についてどのように教えていくかということも真剣に考えるようになりました。そこで今回のサイエンスカフェでは、こどもたちをターゲットとした教育的な内容を企画しました。

第1部では脳、神経と筋肉について、第2部では循環、血液と免疫について、小中学校で学ぶ事柄をベースに説明しました。受験用の参考書などを見ていると「小中学校でここまで教えるのか」と驚く部分もある反面、例えば身近な病気が体のどのような仕組みの異常によって生じるのか、といった点については、もう少し教えてもよいのではないかと感じていました。そこで第1部では筋ジストロフィー、第2部では白血病という病気を取り上げ、ちょっとした臨床医学入門という感じの内容にしてみました。体のしくみについての解説が中心でしたが、例えば筋ジストロフィーの患者さんはどのようなことで困っているか、など身近にいる病気を持つこどもたちへの理解が深まるような工夫も合わせて行ったつもりです。

幸い私の予想を上回る小・中学生の参加を得ることができ、いろいろな病気に興味を持つきっかけになった、という感想もいただくことができました。このような機会を通じて、将来のライフサイエンスや臨床医学を担う若い才能が芽生えてくれればと願います。

佐久間プロジェクトリーダー

佐久間プロジェクトリーダー

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