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開催報告

第39回 サイエンスカフェ in 上北沢(2022年3月26日 開催)
「体内におけるがんと免疫の攻防」

がん免疫プロジェクトリーダー丹野 秀崇

今回のサイエンスカフェではがん細胞の発生の仕組み、そして私達の体が持つ免疫システムがどのようにしてがん発症を防 いでいるかについてお話ししました。

がんは遺伝子の異常によって細胞が無限に増殖してしまう病気です。遺伝子という単語は広く使われていますが、具体的にどのようなものかを知っている方はそう多くないと思います。そこで、サイエンスカフェの前半では遺伝子とはタンパク質の設計図であること、また、生物の体内には多様なタンパク質が存在し生命活動を担っていることを説明しました。タンパク質の中には細胞増殖を促進したり、抑制したりするものも存在します。このようなタンパク質を設計している遺伝子にダメージが入ると、タンパク質の機能が損なわれ、異常な細胞増殖、すなわちがん化に繋がることを解説しました。そして、がん化に繋がる遺伝子へのダメージをどのようにすれば抑えられるのかをクイズを交えながら紹介しました。

後半からは私達の免疫システムがどのようにしてがんを防いでいるのかについてお話ししました。抗体と呼ばれるタンパク質ががんを引き起こすウイルスの感染を防いでいることや、T細胞と呼ばれる免疫細胞ががん細胞を殺傷してくれることについて説明しました。また、私達が行っているがんや免疫の研究についても簡単にご紹介させていただきました。

質疑応答の時間には多数の質問をいただき、その中には鋭い質問や専門的な質問も含まれており、参加されている方々のレベルの高さに驚きました。

アンケートでは「基本的な内容から教えて頂き、大変分かりやすかったです。がんのテーマに非常に興味があったので参考になりました。」や「分かりやすく、ためになりました!」などのポジティブなご感想を多数いただくことができました。今後もサイエンスを分かりやすく、かつ楽しく伝えるために努力してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

丹野プロジェクトリーダー
丹野プロジェクトリーダー
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