| 演者 | 廣田 耕志 東京都立大学理学研究科化学専攻 教授 |
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| 会場 | ハイブリッド(講堂+Zoom) |
| 日時 | 2026年1月13日(火曜日)15:00~16:00 |
| 世話人 | 笹沼 博之 ゲノム動態プロジェクト |
| 参加方法 | 詳細は事前に下記問合せ先までご連絡ください |
| お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
2012 年にクリスパー Cas9 の技術が発表されて以来、ヒトをはじめとする多くの真核細胞においてゲノム編集が行われ、膨大な数の変異細胞が世界中で作製されている。ゲノム編集法の確立以前は、動物細胞で唯一ゲノム編集が酵母と同様に可能であるニワトリ DT40 細胞を用いた遺伝学的研究が、DNA 修復の遺伝学的研究の世界をリードしてきた。本セミナーでは、これまでニワトリ DT40 細胞で解明されてきた DNA 損傷応答機構のヒト細胞での検証や、ニワトリ細胞で研究されていなかった機構についての最新の知見を紹介する。本セミナーでは、ヒト TK6 細胞を用いた研究例として、(1)損傷乗り越え機構における TLS ポリメラーゼ Polη と Polζ の機能的関係性の研究[1]と、(2)塩基除去修復におけるXRCC1 の新機能[2, 3]について解説する。本セミナーの後半では、ニワトリ DT40 やヒト TK6 から作製された膨大な変異細胞コレクションを使用した、ヌクレオシド類似体と呼ばれる抗がん剤や抗ウィルス薬と使用されている化学物質の細胞内効果の検証結果について紹介する。また、ニワトリ DT40 とヒト TK6 の研究での使用における違いや注意点について説明する。最後に、ヒト TK6 由来変異細胞コレクションを共有する TK6 コンソーシアムについても紹介する。