| 演者 | 徳田 隆彦 大阪公立大学大学院 特任教授 |
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| 会場 | 対面式(2A会議室) |
| 日時 | 2026 年2月26日(木曜日)13:30~14:30 |
| 世話人 | 長谷川 成人 認知症研究プロジェクト |
| 参加方法 | 詳細は事前に下記問合せ先までご連絡ください |
| お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
抗アミロイドβ抗体治療薬の実装により、アルツハイマー病(AD)の診断・治療は「症状」から「病理」を基盤とする医療(実臨床)へ急速に移行している。この時代においては、髄液やPETに依存する現行の病態評価から、より低侵襲でスケーラブルな血液バイオマーカー(BM)への置換が期待されている。また、治療薬時代に求められる血液BMは、①治療適格性を担保する脳病理診断との互換性、②治療効果や病勢を追跡するモニタリング能力、の二つの機能が求められる。国際的には血漿p-tau217が、Aβ病理の検出・層別化において最も確度の高い中核マーカーとして確立しつつあり、実臨床への導入も始まっている。しかし、p-tau217は基本的には、アミロイド病理の「診断マーカー」であり、治療効果の判定指標としては限界がある。さらに、アミロイドの下流に位置し、神経細胞障害とより直接に結びつく“タウ病理”を反映する純粋なタウBMも同等に重要である。本講演では国際的エビデンスの要点を整理した上で、我々が開発した脳病態を反映する血液BMも含めて、治療薬時代の血液BM戦略をOffbeatな視点で提示したい。