東京都医学総合研究所のTopics(研究成果や受賞等)

HOMETopics 2016年

TOPICS 2016

2016年4月9日

英国の経済誌「The Economist」に心の健康プロジェクト 精神保健看護研究室の中西三春主席研究員の取材コメントが掲載されました。

2016年3月にJR東海認知症事故訴訟最高裁判決が出たことをふまえ、英国の雑誌”The Economist“の記者より取材を受け、同判決が日本の認知症施策に示唆すること・諸外国と比べた日本の認知症対策の特徴・認知症介護の責任を家族が負っている状況などについてコメントを求められました。

そこで過去に出版した自論文や統計を根拠として、日本では高齢者介護の多くの部分を家族が今も担っている現状を示しました。また日本の認知症施策は家族支援をひとつの柱としつつも、そこで狙いとしているのは介護負担の軽減であり、英国のような介護者戦略が欠けているという国際比較研究の結果を照会しました。そのため、実際に認知症介護に向き合う家族が困難と感じていることへの対策が未だ十分ではないことを指摘しました。

The Economist, April 9th, 2016(2016年4月9日号)page 23-24

下記のウェブサイトに全文掲載されました。
http://www.economist.com/news/asia/21696538-cases-dementia-rise-japan-gropes-new-ways-deal-them-grey-zone


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