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演者 | 原 恵子 原クリニック(院長) 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 |
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会場 | 東京都医学総合研究所 2階講堂 |
日時 | 平成31年1月16日(水)16:00〜 |
世話人 | 佐久間 啓 こどもの脳プロジェクトリーダー |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
てんかん患者は日本に100万人いるとされる慢性脳疾患である。一般社会におけるてんかんに対する偏見は、患者の社会参加を阻害し、患者の治療への取り組みや、免許取得における自己申告に影響を与えることが想定され大きな問題となっている。2015年にWHO総会では「てんかんに関する提案」の中で、行政と連携し患者が偏見や差別のない教育と職業の機会を得られるようにすることが要請されたが、本邦におけるてんかんの偏見に関する報告は限られる。我々は2013年と2017年に一般人合計2160名を対象に大規模なwebアンケート調査(顕在的偏見調査)を施行し、親族に患者がいる回答者及び発作を見た経験のある回答者、てんかんの知り合いがいる回答者は患者の社会参加の可能性について有意にpositiveに答えており、一般人と患者の適切な接触が、てんかんへの正しい理解につながる可能性を示した。また2010年、2013年、2017年に医療系学生各年39~44人を対象に潜在的偏見テストを施行し、てんかん患者の関連した交通事故報道が多くなされた直後の2013年にのみ、潜在的偏見が高まったことを示した。本邦における、てんかんに対する顕在的および潜在的偏見調査の結果について報告する。