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演者 | 高橋 秀尚 横浜市立大学 大学院医学研究科 分子細胞生物学(教授) |
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会場 | 東京都医学総合研究所 2階講堂 |
日時 | 平成31年2月1日(金) 16:00 ~ 17:00 |
世話人 | 七田 崇 脳卒中ルネサンスプロジェクトリーダー |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
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研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
非常に多くのヒトの遺伝子において、RNAポリメラーゼII (以下Pol II)が転写開始後に一時停止していることが明らかになり、遺伝子発現の調節において転写開始後のプロセスが重要な役割を果たしていることがわかってきた。Pol IIが一時停止を解除され、RNA合成を再開するためには転写伸長因子が遺伝子領域にリクルートされることが必要である。
これまでに、われわれはメディエーター複合体のサブユニットMed26が、転写伸長因子を含む複合体Super elongation complex(SEC)を、c-MycやHsp70などの遺伝子領域にリクルートし、それらの遺伝子の転写伸長を促進することを明らかにした【Takahashi H, et al. Cell 2011】。さらに、われわれはMed26に結合するもう一つの複合体Little elongation complex(LEC)を同定した。興味深いことに、Med26はLECをポリAが無いような遺伝子領域にリクルートし、それらの遺伝子の転写終結(ポリA付加)を制御することが明らかとなってきた【Takahashi H, et al. Nat Commun 2015】。
このように、Med26を含むメディエーター複合体はSECとLECと使い分けることによって、遺伝子の転写開始から伸長、さらに転写終結まで制御することが明らかとなってきた。