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演者 | 濱中 裕喜 大阪大学国際医工情報センター 臨床神経医工学寄附研究部門 情報通信研究機構 脳情報通信融合研究センター (特任准教授) |
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会場 | 東京都医学総合研究所 2階講堂 |
日時 | 平成31年3月8日(金)16:00〜 |
世話人 | 前田 信明 神経回路形成プロジェクトリーダー |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
神経回路の生理学的・解剖学的研究は脳研究が始まって以来、常にその中心的課題であり、歴史的に多くの重要な発見がなされてきた。そのために、すでに古典的な知見として確立されてしまった部分も多く、新しい発見のためには多くの困難をともなう。このような状況を打破するべく、近年、多方面における革新的技術の開発が試みられ目覚ましい成果があげられてきた。一方、認知症等の神経疾患の克服が急務なことから、ヒト脳の網羅的な脳マッピングを目指した大型プロジェクトが世界中で進行中である。本邦では、小型霊長類であるマーモセットの脳マッピング・プロジェクトがすすめられている。我々のグループでは、脳表・脳深部に隈なく多チャンネル電極を留置し無線計測装置を体内に埋め込むことによって、自由行動下でのマーモセットの脳活動、行動を長期間にわたって解析できるシステムの開発に取り組んでいる。光遺伝学による神経活動操作や狂犬病ウイルスを用いた回路特異的遺伝子操作法の現状についても紹介したい。