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演者 |
和田 圭司 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 神経研究所所(所長) |
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会場 | 東京都医学総合研究所 2階講堂 |
日時 | 平成30年7月6日(金)16:00~ |
世話人 | 池田 和隆(依存性薬物プロジェクトリーダー) |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
コンピューターサイエンスの進展は世の中の価値観を大きく変えています。医学や医療の世界もまた同様で、AIの発展による大きな変遷が待ち受けています。今回は、僭越ですが、コンピューターサイエンスの進展に如何に向き合うべきかという話を折り混ぜながら、従来型研究の価値観の見直しと、特に長年行ってきました「神経変性疾患研究」の未来型について口演をしたいと考えています。
神経変性疾患など脳の病気については、ご存じのように歴史的に神経細胞を中心に「脳の中」の現象を見る医療と研究が行われてきました。これからは、脳と各臓器が織りなす生体情報ネットワークの障害、システムの破綻と捉えることが重要と考えています。神経疾患を多臓器円環のシステム性疾患として構築し直し、ネットワーク障害として捉え直すことも要求されると考えています。この視点に立った場合、AIの先進性が重要になってきます。既存のAIを使うものでもなく、既存のAIに使われるものでもなく、AIの技術進展に自らも医学的に関わることが未来型医学を生み出すと考えています。未来を創り出すための議論を皆さまと一緒にしたいと考えています。