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平成30年度 医学研セミナー

システムアプローチによる関節疾患・先天性骨系統疾患の診断と治療法の開発

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演者 浅原 弘嗣
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 システム発生・再生医学分野(教授)
会場 東京都医学総合研究所 2階講堂
日時 平成30年9月11日(火)16:00~
世話人 原 孝彦 (生体分子先端研究分野 幹細胞プロジェクト)
参加自由 詳細は下記問合せ先まで
お問い合わせ 研究推進課 普及広報係
電話 03-5316-3109

講演要旨

Musculoskeletal systemの発生と再生を理解するため、我々は、転写因子の発現データベースEMBRYSを作成(Yokoyama, Dev Cell 2009)、腱のマスター転写因子Mkxを同定し(Ito, PNAS 2010)、CRISPR/Cas9を用いたMkxノックアウトラットの作成によって、Mkxの生理学的な機能を明らかにすることができた(Suzuki, PNAS 2017)。さらに、軟骨の発生においては、Sox9の軟骨におけるエンハンサーをCRISPR/Cas9による複数のアプローチを組み合わせることによって同定、先天性骨系統疾患であるキャンポメリックディスプラシアの理解に貢献した(Mochizuki, Dev Cell in press)。また、イントロンにコードされるマイクロRNAとそのHost遺伝子との関係を、それぞれの遺伝子を別々に切りだすことに成功、驚いたことに、我々が発表していたmiR-140(Miyaki, Gene Dev 2010)は頭蓋骨形成に必須であることを再確認できたものの、Host遺伝子側は頭蓋骨形成には必須でないということを見出した(Inui, Nat Cell Biol 2018)。この結果は、今まで報告されたGene Trapでのノックアウトマウスの解析結果に警鐘をならす世界で最初の報告となった。さらに、miRNAによる遺伝子ネットワークを解明する新しい研究システムを構築した(Ito, PNAS 2017)。これらの情報をもとに、関節炎の治療法開発を試みている制的”に作用することを見出した。CRE-nとCRE-pはこれらを脱抑制して記憶を保持する機能を持つことが示唆された。現在、この回路機能を探っている。

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