東京都医学総合研究所のTopics(研究成果や受賞等)

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2022年7月14日
小原道法特別客員研究員らは、東京都の依頼に基づき、都内医療従事者の検体(血清)を用いて、新型コロナウイルスワクチン接種後の抗体を測定しました。

新型コロナウイルスワクチン接種後の抗S1-IgG抗体及び中和抗体価推移について

当研究所の小原道法特別客員研究員らは、東京都の依頼に基づき、都内医療従事者の検体(血清)を用いて、新型コロナウイルスワクチン接種後の抗体を測定しました。

実施概要

測定対象

  • 都内病院関係者のワクチン2回目接種から約7ヶ月後(中央値:213日)及びワクチン3回目接種から約4ヶ月後(中央値:119日)の血清
  • また、上記の日程で採血した検体に関して3回目接種から約7ヶ月後(中央値:195日)の血清378検体、または、ワクチン4回目接種から1週間以上経過した(中央値:17日)血清38検体

測定方法

  • 測定は新型コロナウイルスの表面蛋白質であるスパイク蛋白質(S1)に結合する抗体とウイルスの感染を防ぐ効果の有る中和抗体について、精密測定系(化学発光免疫測定系:CLIA等)を用いて実施

測定結果

  • 3回目接種7ヶ月後の抗S1抗体の値は、4ヶ月後よりは有意に低下しているが、2回目接種7ヶ月後と比較すると高い値が維持されている。
  • 3回目接種7ヶ月後の中和抗体価についても、4ヶ月後よりは有意に低下しているが、2回目接種7ヶ月後と比較すると高い値が維持されている。
  • 4回目のワクチン接種により、抗S1抗体、中和抗体ともに非接種群に対して有意に増加した。

<検体情報>

検 体:
都内医療従事者(計421人)
採血日:
2回目のワクチン接種から約7ヶ月後(中央値:213日)
3回目のワクチン接種から約4ヶ月後(中央値:119日)
3回目のワクチン接種から約7ヶ月後(中央値:195日、n=378)
4回目のワクチン接種後1週間以内(中央値:4日、n=5)
4回目のワクチン接種後1週間~1ヶ月(中央値:17日、n=38)
検体情報

<測定方法>

測定方法

SARS-CoV-2と中和抗体測定

SARS-CoV-2と中和抗体測定

ワクチン接種後の抗体価

ワクチン接種後の抗体価

抗S1 IgG抗体価[AU/mL] 都医学研iFlash測定値

抗S1 IgG抗体価[AU/mL] 都医学研iFlash測定値

中和抗体価[AU/mL] 都医学研iFlash測定値

中和抗体価[AU/mL] 都医学研iFlash測定値

4回目ワクチン接種後の抗体価[60-70代]

4回目ワクチン接種後の抗体価[60-70代]

用語解説

1. S1-IgG :
ワクチンはS蛋白質を産生しているのでワクチンにより誘導された抗体価を示しています。S1抗原に結合する抗体がある事で,ワクチンに対して被接種者の免疫が反応した程度を示しています。この抗体の中にウイルス中和抗体も含まれています。10AU/mL以上が抗体陽性となります。
2. Nab(Neutralizing antibody):
ワクチンにより産生されたウイルス中和抗体価を示しています。感染防御に働く抗体です。10AU/mL以上が抗体陽性となります。

◆上記の公表に伴う東京iCDC所長コメントについて(東京都公式サイトより)

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