− この都医学研セミナーは終了しました。 −
演者 |
佐藤 守俊 東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 広域システム科学系 准教授 |
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会場 | 東京都医学総合研究所 2階講堂 |
日時 | 平成29年3月1日(水)16:00~17:00 |
世話人 | 原田 高幸(運動・感覚システム研究分野 分野長 視覚病態プロジェクトリーダー) |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話(03)5316-3109 |
蛍光タンパク質の実用化を契機として、1990年代以降、光を使ったバイオイメージング技術は世界中の研究室で利用されるようになった。しかし、ライフサイエンスにおける光技術の将来は、必ずしもバイオイメージングに限定されない。例えば、光を使って生命現象を 「見る」 だけでなく、それらを光で 「操る」 ことができるとしたら、ライフサイエンスはどうなるだろう? 細胞内シグナル伝達を光で操作できるようになれば、代謝、分泌、細胞増殖、細胞分化、細胞死等の生命機能を自由自在にコントロールできるようになるかもしれない。ゲノムの塩基配列を光で自由自在に書き換えたり、遺伝子のはたらきを自由自在に制御できるようになったらどうだろう? 光が得意とする高い時間・空間制御能をもってすれば、狙ったtime windowのみで、狙った生体部位のみで、様々な生命機能や疾患をコントロールできるかもしれない。本講演では、様々な生命現象を探索するための光操作技術を中心に我々の最近の成果を紹介し、今後の展開について議論したい。