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演者 | 谷内 一彦 (東北大学 医学部 医学系研究科 副研究科長 / 機能薬理学分野 教授 / 東北大学サイクロトロンラジオアイソトープセンター センター長) |
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会場 | 東京都医学総合研究所 講堂 |
日時 | 平成27年3月5日(木)16:00 |
世話人 | 長谷川 成人 参事研究員(認知症・高次脳機能研究分野) |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話(03)5316-3109 |
神経変性疾患は多くは成人以降に徐々に発症、進行し、病理学的には神経の特定の系に神経細胞や線維の変性脱落を生じる疾患の総称であり、これらの神経変性疾患の原因として、遺伝子の産物である特定のタンパク質が何らかの構造異常を生じ、主としてβシート構造をとる凝集物を形成し、その過程で、新たな異常機能を獲得し、神経細胞死やシナプス機能障害を招くと考えられている。今までに東北大学PET研究グループはアルツハイマー病の中核病理であるアミロイドβ蛋白、タウ蛋白の形成過程を非侵襲的に観察できる分子イメージング用PETプローブを独自に開発し、老人斑や神経原線維変化などの病理像の形成過程をヒト生体で縦断的に評価することを開始している。その基礎開発と臨床応用の現状と世界的動向について紹介する。