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演者 | 吉見 建二 (順天堂大学 医学部 生理学第一講座 准教授) |
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会場 | 東京都医学総合研究所 講堂 |
日時 | 平成27年3月12日(木)16:00 |
世話人 | 齊藤 実 参事研究員(運動・感覚システム研究分野) |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
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研究推進課 普及広報係 電話(03)5316-3109 |
脳内の生理的なモノアミン変動を検出する手法としてマイクロダイアリシスとともに、in-vivoボルタメトリーが用いられている。 In-vivoボルタメトリーは高速(~10Hz)でサンプリングが可能なので動物の行動に直接伴うモノアミン変動を明らかにするのに適している。 どちらも電気化学反応を用いてモノアミンを検出するが、ボルタメトリーでは電気化学プローブとしてカーボンファイバーを脳内に直接刺入してしまうので、簡便である。 反面、HPLCによる分離を省略しているためどうしても分子同定に難が残るが、それを補う様々な手法が工夫されてきている。 現在はWightmanらが開発したFast-scan cyclic voltammetry 法が主流でドパミンを高感度で検出するのに適している。 一方,FSCV法はpH変動の影響を受けやすく,この点では矩形波ボルタメトリー法のほうが優れている.FSCV法の確立とパソコンやインターフェースボードの性能向上により、ここ十年ほど利用例が急増している。
本発表では麻酔下および行動中のマウスおよびサルにおける測定例を中心にご紹介したい。