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演者 | 櫻井 満也 (京都大学大学院薬学研究科 医薬産業政策学講座 非常勤研究員) |
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会場 | 東京都医学総合研究所 講堂 |
日時 | 平成27年3月24日(火)16:30 |
世話人 | 秋山 治彦 参事研究員(知財センター) |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話(03)5316-3109 |
2013年6月に策定された日本再興戦略において、健康長寿産業が戦略的分野の一つに位置付けられ、日本の医薬品産業・医療機器産業の更なる発展が期待されています。しかしながら、1つの新薬をグローバルレベルで上市するためのコストは年々増加し、25億ドル(約3,000億円)を超えるという報告もあります。また、日本においては、欧米に比べてジェネリック薬の浸透が緩やかであるものの、医療費の公的負担の増加を抑えるために、特許が切れた医薬品の薬価の引き下げ圧力が年々強まっています。
医薬品産業が発展するためには、医療ニーズを満たす新薬を継続的に開発し、グローバルで販売してゆく必要があります。そのため、革新的な新薬のシーズを供給する可能性があるアカデミアに注目が集まっています。
今回の講演では、日本の製薬企業を取り巻く環境をまずご説明します。アカデミア研究からの新薬創出の第一歩として、製薬企業との共同研究開発という方法がありますが、研究開発費に制約のある企業にとって、共同研究を実施できるのは一部の研究シーズに限られてしまいます。そこで、アカデミア研究をベースにした創薬ベンチャーを活用できないかと考えています。日本の創薬ベンチャーの厳しい現状もご紹介しますが、どうすれば創薬ベンチャーが発展できるのか、先生方から忌憚ないご意見を頂ければと思っています。