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演者 | 石井 聡 (秋田大学大学院 医学系研究科 生体防御学講座 教授) |
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会場 | 東京都医学総合研究所 講堂 |
日時 | 平成26年11月28日(金)16:00 |
世話人 | 村上 誠 参事研究員(脂質代謝プロジェクト) |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話(03)5316-3109 |
脂質はエネルギー源や生体膜の構成成分としての役割以外にも生物学的に重要な役割を多く担う。 細胞間の情報伝達に利用されている脂質が存在するのはその例である。 生理活性脂質と呼ばれるこの種の脂質には、リゾホスファチジン酸 (lysophosphatidic acid; LPA)が含まれる。 特異的なGタンパク質共役型受容体を介して機能を発揮するLPAの生物機能については研究が近年進んでおり、生体の恒常性の維持に加え、ある種の病態の発症・進展にも関与することが明らかになっている。 我々は2003年にLPAの第四受容体を報告し、これをLPA4と命名した。 LPA4は多くの間葉系細胞(骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞、骨髄間質細胞などの間葉系組織を形成する細胞の総称)に発現が認められることから、我々は肥満や骨髄造血におけるLPA4の機能に興味を持ってノックアウトマウスの解析を進めてきた。
本発表では、その解析から見えてきたLPA4のインスリン抵抗性惹起や造血ニッチ形成に関する機能について紹介をしたい。