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演者 | Mayumi Kimura(MaxPlanck Institute of Psychiatry グループリーダー) |
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会場 | 東京都医学総合研究所 2階講堂 |
日時 | 平成28年3月17日(木) 15:00~16:00 |
世話人 | 本多 真 副参事研究員(睡眠プロジェクトリーダー) |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
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研究推進課 普及広報係 電話(03)5316-3109 |
思春期は第二次性徴を伴い様々な感受性も高まることから、心身ともに成熟をうながす重要な時期であると考えられている。実際にこのころ嫌忌的体験が重なると、うつ病や統合失調症など精神性疾患の発症脆弱性が高まる可能性も指摘されており、幼少期から思春期にかけてのストレスが問題視される昨今である。動物モデルを用いた基礎実験からも思春期に受けた慢性的ストレスがその後の睡眠の質を変化させることが示されており、睡眠の質の低下がもたらすメンタル面への影響も無視できない。
本講演では、思春期のストレスの一つとして過栄養に着目し、動物実験による長期的観察によって明らかになったその後の睡眠パターンの変動、HPA軸・不安様行動への影響、ならびに脳内の分子化学的変化にについて解説する。