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平成27年度 医学研セミナー

質量分析による、生体代謝プロファイリングの技術開発
~ イメージングからリアルタイム解析まで ~

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演者 杉浦 悠毅(慶應義塾大学 医化学教室 専任講師)
会場 東京都医学総合研究所 2階講堂
日時 平成27年10月23日(金) 14:30~15:30
世話人 村上 誠 参事研究員(脂質代謝プロジェクトリーダー)
参加自由 詳細は下記問合せ先まで
お問い合わせ 研究推進課 普及広報係
電話(03)5316-3109

講演要旨

基礎研究から臨床診断に至るまで、ライフサイエンスにおける質量分析(MS)の応用は、近年特に広範かつ急速である。これは細胞や動物等の生体試料を扱うに際して、以下の2つの技術進展、

  • (A)生体からのサンプリング技術の向上
  • (B)イメージングのような多次元データ取得

により有用な分子情報を、生体(in vivo,in vitro)から効率よく抽出可能になった事が貢献している。
私達はこれまで、上記の二点にフォーカスしたMS技術開発を通して、病態モデルや臨床検体において「生体代謝」情報を抽出し、疾患機序の理解やバイオマーカー探索の研究を行ってきた。

本公演では、今後の生体代謝プロファイリングの方向性について、以下の新しい技術群、

  • ① より網羅的となった代謝解析(メタボロミクス)
  • ② 代謝イメージング(イメージング質量分析)、さらに
  • ③ リアルタイム解析(マイクロダイアリシス+質量分析)

以上をキーワードに、これらがどのようにライフサイエンス研究に応用されたか、例を挙げて紹介したい。

参考文献)
Kunisawa and Sugiura et al,Cell reports,2015,(MS application article in immunology)
Sugiura et al,Mass spectrometry,2015,(recent review)

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