− この都医学研セミナーは終了しました。 −
演者 |
山本 亘彦 大阪大学大学院 生命機能研究科(教授) |
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会場 | 東京都医学総合研究所 2階講堂 |
日時 | 平成30年3月14日(水)15:00~ |
世話人 | 山形 要人 (シナプス可塑性プロジェクトリーダー) |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
発達期、神経回路は外界からの刺激により再編(remodeling)されることが古くから知られている。私たちは、感覚の中継核である視床から大脳皮質への投射系において、軸索分岐に着目し、その再編機構を解明することを目指している。これまでに、大脳皮質での視床軸索の分岐が神経活動により促進されること、その際に視床軸索と皮質細胞の両方の神経活動が必要なことを示してきた。さらに、その分子機構として、皮質細胞ではその神経活動に依存して分岐形成を制御する因子が産生されることや、視床軸索側においても活動依存的な分子機構が存在することが明らかになってきた。本セミナーでは、これら軸索分岐制御機構に加えて、神経活動依存的な転写調節機構に関する最近の結果を紹介し、神経回路形成の問題点を議論したい。