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演者 |
洲崎 悦生 東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻 システムズ薬理学教室 (講師) |
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会場 | 東京都医学総合研究所 2階 講堂 |
日時 | 平成29年12月14日(木)16:00~ |
世話人 | 七田 崇 (脳卒中ルネサンスプロジェクトリーダー) |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
多細胞生物は多種の細胞種から構成され、相互に結合・連絡をしながら機能している。個体レベルの生命機能や疾患のメカニズムは、このような多細胞からなる回路やシステムに実装されている。本講演では、このような多細胞システムの解析スキーム「個体レベルのシステム生物学」の実現にむけた要素技術として、細胞および細胞回路の網羅的解析技術CUBIC (Clear, Unobstructed Brain/Body Imaging Cocktails and Computational analysis)を紹介する。CUBICは高効率な組織・全身透明化法、高速な全組織・全身の3次元イメージング、画像情報解析を組み合わせた解析パイプラインであり、細胞階層のomics的アプローチ(Cell-omics)を実現することを目指す。CUBICは遺伝学的・組織学的な種々の細胞ラベリング技術に対応しており、複数のモダリティでの同時計測や多サンプル・多条件での比較解析を可能としている。Cell-omicsによる個体レベルのシステム生物学実現は、今後幅広い生命科学・医学分野での応用が期待される。
参考文献 :
Cell 157:726-739, 2014. Cell 159:911-924, 2014. Nature Protocols 10, 1709-1727, 2015. Cell Chemical Biology 23: 137-157, 2016. Molecular Cell 65: 176-190, 2017. npj Systems Biology and Applications, 3:15, 2017.